大樹の語り草



私は何でも知っている
世界の何でも知っている


たとえば、私の背にもたれている彼女は
クラスメイトに恋をしていること
それを伝えられないでいること


たとえば、私の腰元で涼んでいる彼は
余命を宣告されたばかりだと言うこと
夢は叶わなかったということ



彼らはとても愛らしい
私より脆く、儚く、そして懸命だ


私はせめて腕を伸ばして
彼らを精一杯包んでやろう



私は何でも知っている
世界の何でも知っている

たとえば、私の肩に留まった彼は
生き別れの弟を探して旅をしていること
弟もまた彼を探していること

たとえば、私の足元で怯えている彼は
母親に虐待されていたということ
母親もまた夫に罵倒されていたということ



彼らはとてもいじらしい
私より弱く、小さく、そして愛情深い

私は静かに佇んで
彼らに寄り添う事しか出来ないが




私は何でも知っている
世界の何でも知っている


私の観えている景色が私の世界の全てだから

今日も誰かがここに来る
私よりずっと、ずっと、可能性に満ちた者達だ



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本日の空模様は、、、。

些細で、たわいもない。 そんな枝葉末節の機微に揺さぶられる 日々の空模様を綴ります。 大したことは書けません。 大した人間じゃないから。 くだらない事は書けます。 くだらない人間だから。